相続した土地の測量は必要?見落としがちな重要ポイント
- 下地土地建物調査士事務所
- 3月22日
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相続によって土地を取得した場合、登記や税務の手続きに目が行きがちですが、実は「測量」も非常に重要です。相続した土地の境界や面積が曖昧なままだと、後々のトラブルにつながる可能性があります。
1. 相続時に測量が必要な理由
① 境界が不明確な土地が多い 古くから所有されていた土地は、隣地との境界がはっきりしていないケースが少なくありません。登記上の面積と実際の土地の形状が違っていることもあります。
② 相続人間の分割トラブル防止 複数の相続人がいる場合、土地をどのように分割するかで意見が食い違うことがあります。正確な測量を行っておくことで、公平な分割に役立ちます。
③ 売却・活用の準備 相続後に土地を売却したり活用したりする場合も、測量によって正しい面積と境界を明確にしておくことが不可欠です。
2. 相続時に行うべき測量の種類
① 境界確定測量 隣接地所有者の立ち会いのもと、正式に境界線を確定する測量です。後々のトラブル防止に大変有効です。
② 現況測量 土地の現状を確認する測量で、境界の目安や地形の把握に役立ちます。境界がはっきりしない場合の第一歩として行われます。
3. 測量後に必要な登記手続き
測量の結果、登記簿上の面積と現況が異なる場合には「地積更正登記」が必要です。また、分割が必要な場合は「土地分筆登記」を行います。
4. まとめ
相続した土地を安心して活用・管理するためには、早い段階での測量が非常に重要です。境界トラブルの未然防止、公平な分割、円滑な活用のために、測量の専門家である土地家屋調査士にぜひご相談ください。
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